オセロ、熱戦に幕 水戸で世界大会、日本は団体12連覇
水戸市で開かれている「第40回世界オセロ選手権大会」は4日、準決勝と決勝が行われ、タイのピヤナット・アンチュリさん(26)が優勝、世界王者の称号を手にした。昨年優勝した埼玉県久喜市の会社員、高梨悠介さん(24)は3位だった。各国の上位3選手の合計勝ち数で決まる国別団体戦では日本が12連覇を達成。オセロ発祥の地で、3日間にわたって繰り広げられた熱戦は幕を閉じた。
準決勝は、予選で勝ち数の多かった日本人2人を含む上位4人がトーナメント形式で対戦。決勝に進んだのはアンチュリさんと中国の宋岩(ソンヤン)さん(32)で、2004年以来の外国人選手同士の争いとなった。
女性と15歳以下のユースの各部門優勝も決まり、女性の部は中国の董禎(ドンジェン)さん(30)、ユースの部は仙台市の和田真幹さん(11)がそれぞれ優勝した。
7回目の世界大会出場で初優勝したアンチュリさんは「発祥の地で優勝することができ、うれしくて言葉にならない。これを機にタイでも、日本のように(オセロが)ポピュラーになればいい」と話した。
決勝の様子は隣室でスクリーンに映し出され、優勝者が決まると各国選手や観戦者から拍手が湧き上がった。表彰式では、各部門の上位入賞者にトロフィーや賞金が手渡され、アンチュリさんには賞金3千ドルが贈られた。
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