こだわりそば古里で ミシュランお墨付き 石井さん、富岡に開店

上毛新聞
2016年5月9日

ㅤ飲食店の格付け本「ミシュランガイド」で星を獲得した東京・銀座の「古拙(こせつ)」や日本橋の「仁行(にぎょう)」の店主を務めた石井仁(じん)さん(59)が先月9日、出身地の富岡市中心街に「そば食堂 仁(じん)べえ」を開店した。古里に人生最後の店を開いた石井さんは「富岡でいいかげんな仕事はできない」と、都内の有名店を守ってきた腕を振るう。

ㅤ石井さんの料理人としての原点は、4年前に亡くなった母のたか子さん。同店から徒歩5分ほどの場所にあった居酒屋「かど」を1人で切り盛りして繁盛させ、女手一つで石井さんを育てた。
ㅤ石井さんは母の背中を追うように料理の道へ進んだ。調理師学校を卒業後、20歳で上京し日本料理店で修業した。一度は帰郷したが、30歳で再び上京。都内のそば店で出合った手打ちそばのうまさに衝撃を受けてそばの道に進み、36歳で東京・神田に店を出した。
ㅤこだわりのそばが次第に評判を呼び、都内や静岡県伊豆市に計4店舗を出店。2店がミシュランで星を獲得し経営も順調だったが、「最後は田舎に骨を埋めたい」と後進に店を譲り、帰郷を決めた。
ㅤ店内は14席。石臼でその日提供する分を毎朝ひく。現在、メニューはせいろや鴨ねぎなど7種で、千円前後で提供する。大型連休明けには夜の営業(予約のみ)を始める予定で「いずれ定食なども出したい」と話す。
ㅤ火曜定休で営業は午前11時から午後3時まで。問い合わせは同店(0274・64・1231)へ。

地図

地図を開く 近くのニュース