栃木百名山・花瓶山で地域起こしを 大田原の地元有志が会発足、コース整備へ

下野新聞
2016年4月8日

 【大田原】八溝山系に位置する栃木百名山の花瓶(はなかめ)山(692メートル)を地域おこしに生かそうと、地元・須賀川の住民有志がこのほど、「花瓶山の会」を設立した。

 近年目立つ首都圏などからの登山客を受け入れやすい環境に整備。同時に、地元住民の集いの場となるよう山道入り口付近に花畑を作る構想を描く。10日は、呼び掛けに応じた住民と共に登る。

 花瓶山は、春はイワウチワやカタクリ、秋はツルリンドウが咲き、本県と茨城県境にブナの巨木が立つ。2004年に栃木百名山に選定された際、林道、山頂、尾根を通る約2~3時間の周回コースが設定された。手軽に登れ、貴重な植生を見られる山として人気が高まっている。旅行会社が日帰りツアーも組んでいる。

 花瓶山の会は、登山客に触発された田代義継(たしろよしつぐ)会長(68)らが、地元の山を見詰め直す中で立ち上がった。登山口の集落の住民ら会員12人は3月下旬、同山を登って活動を開始。田代会長は入り口付近の会員所有地に登山客のために仮設トイレを設置した。

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