ワカサギでかりんとう 島田商店が新商品 霞ケ浦産使用

茨城新聞
2016年2月5日

つくだ煮製造販売の島田商店(かすみがうら市牛渡、島田栄一社長)は、霞ケ浦で水揚げしたワカサギを使ったかりんとう風の商品を開発し発売した。カレーやガーリックなど幅広い層向けに対応した味付けで、スナック感覚で手軽に楽しめるのが特長。地域の水産資源を活用して新たな顧客を掘り起こし、消費拡大を目指す。

開発したのは「わかさぎかりんとう」。霞ケ浦産の天然ワカサギを丸ごと使用する。冷風と温風で計3回、約20時間乾燥。植物油で揚げ、調味料や香辛料とからめ味付けする。

乾燥が不十分だとワカサギの水分が抜けず食感が悪くなるため、「サクサク感を出すために失敗し何度も作り直した」と島田社長。おせち料理などに使用されるカタクチイワシの加工品「田作り」の製造法などにヒントを得て、2年がかりで完成させたという。

味付けはカレー、ガーリック、ブラックペッパーのほか、クエン酸とリンゴ酸を使い甘酸っぱい味に仕上げたスイート&サワーの4種類。手に取りやすくカラフルなパッケージの素材はアルミパックを採用し、常温で長期保存も可能にした。

子どもからお年寄りまで幅広い年齢層を志向したが、メーンターゲットは20~40代の女性。島田社長は「カルシウムや鉄分も豊富でビールやワインなどお酒との相性もいい。特に大人の女性にお勧めしたい」と話す。

4種類とも1袋(45グラム)432円(税込み)。水戸ドライブイン(水戸市)、常磐自動車道美野里パーキングエリア(PA)などで取り扱う。

同社の主力商品はワカサギやカワエビなどのつくだ煮や甘露煮。島田社長は「新たな商品開発を機に霞ケ浦産のワカサギを多くの人に知ってもらいたい」と話している。

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