ポケットファームどきどき茨城町店 県銘柄豚ソーセージ金賞 ドイツ食肉連盟主催 日本食肉加工コンテスト
JA全農いばらきが運営する「ポケットファームどきどき茨城町店」(茨城町下土師)の手作りハム・ソーセージ工房が製造販売するソーセージ4種類が、ドイツ食肉連盟などが主催の「第1回IFFA(イッファ)日本食肉加工コンテスト2019」で最も評価の高い金賞を受賞した。原材料は県銘柄豚「ローズポーク」や県産野菜を使っており「手作りで地産地消の製品を作り続けていることを、より多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と期待する。
IFFAは3年に1度、ソーセージの本場、ドイツで開かれる食肉産業や機械の国際見本市。世界で最も規模が大きいとされる。見本市では約60年前から、品質の向上と維持を目的に加工製品のコンテストを開いてきた。今年は豚コレラの影響でアジア圏の輸出が禁止されたため、救済措置として日本大会が開かれた。
国内約530品の応募があり、千葉県で8月27日から4日間にわたり審査が行われた。味や見た目、食味、香りなど100項目以上をドイツの食肉マイスター8人が審査した。満点を取ると金賞、次いで銀賞、銅賞が贈られ、10月末に応募者に結果が通知された。全体の受賞数は非公表。
自家製ソーセージ7種類を出品し、レギュラー商品のあらびきやチーズ、トマトやチーズが入った「トスカーナ」、ホウレンソウ入りの「シュピナートブラートブルスト」の4種類が金賞、ほか3種類が銀賞を受けた。
18年前にオープンした同工房は、ドイツの伝統製法で製造を続ける。職人の高度な技術が求められるが、詰める袋は天然の羊腸を使い、添加物は最低限に抑えている。生地を練る工程以外はすべて手作業だ。
同工房のソーセージはこれまで、ドイツの食肉加工コンクール「SUFFA」でも3度受賞している。IFFAへの出品は、東京電力福島第1原発事故の影響で出品できない時期が続いたため、初出品で二つの金賞を獲得した2004年以来。同店精肉部ハム・ソーセージ部の長谷川北斗部門長は「茨城町店は来年20周年。工房の歴史も認めてもらえた気持ち。今後の糧になる」と話した。
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