「れきぶんマップ」完成 “東の飛鳥”巡りを 下野市、一般向け配布 テーマ別6ルート設定

下野新聞
2020年12月8日

 【下野】市文化財課が作成を進めていた「れきぶんマップ」がこのほど完成し、一般に向けた配布が始まった。これまでの文化財マップを大幅改訂し、市の歴史や文化に沿ったモデルルートを設定。文化財の復元CGを体験できるガイドアプリ情報も掲載した体験型のマップになっている。

 市は文化財の保存と活用によるまちづくり「東の飛鳥プロジェクト」を進めている。マップは「市の歴史文化に親しみ、楽しく巡ってもらう」をテーマに改訂し、名前も「れきぶんマップ」に変更した。A4判で広げるとA1判になる。表紙もイラストを使った親しみやすいものに変え、案内役は「東の飛鳥」のイメージキャラクター「こまろ」と「べにまる」が務める。

 文化財の概要だけでなく、市の歴史・文化の特性に基づく四つのテーマに沿って「しもつけ古墳めぐり」「下野薬師寺跡めぐり」「中世城館関連文化財めぐり」など六つのモデルルートを設定したのが特徴。

 ルート上には、市がプロジェクトの一環で設置した仮想現実(VR)スポットが22カ所ある。CGで復元した高さ60メートルの国分寺七重塔や下野薬師寺がVRで体験できる。このためのガイドアプリ情報も掲載した。

 れきぶんマップは下野市文化財課、下野薬師寺歴史館、市観光協会で配布している。市文化財課は「マップを活用して、市の魅力ある歴史と文化を多くの人に知ってもらいたい」としている。

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