足利銘仙ローマへ 国交150年、文化PR 2016年春、足利市立美術館が企画

下野新聞
2015年11月20日

 日本とイタリアの国交樹立150周年を記念し、足利市立美術館は来年4~6月、ローマ市のローマ日本文化会館を会場に、絹織物「足利銘仙(めいせん)」などを紹介する企画展を開く。色使いやデザインがヨーロッパの芸術から強い影響を受けたとされる銘仙をPRし、誘客にもつなげる考え。同美術館が海外で企画展を開くのは初めて。同美術館の大森哲也(おおもりてつや)次長(56)は「海外での銘仙展はおそらく初の試み。魅力を伝えたい」と話している。

 日伊両国は1866年に修好通商条約を締結。大森次長は「当初の輸出品は絹糸などが多く、絹からイタリアとの縁が始まったとも言える」と説明する。

 欧州各国で流行したアール・ヌーヴォーやアール・デコなどから刺激を受けた銘仙は、大正から昭和にかけて女性の普段着やおしゃれ着として大流行した。特に足利銘仙は縦糸に柄を付けてから横糸を入れる「解(ほぐ)し織り」という技法を多用。派手な花柄や幾何学模様を用いた斬新なデザインで人気を博した。1935年ごろ、生産量全国一を誇ったという。

 企画展は「ヴィヴィド銘仙展」と題し、和柄で高級品というイタリア人が抱く着物のイメージを変える狙いもあるという。足利銘仙のほか、群馬県伊勢崎市や埼玉県秩父市に伝わる銘仙など計約50点を展示する。

 足利市通3丁目の足利織物伝承館では今月21日から来年2月末まで、プレ企画展が開かれ、ローマに渡る銘仙など約20点が展示される。入場無料。午前10時~午後4時。月曜休館。

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