「世界一の味」で勝負 国際大会で昨年優勝 パン職人・大沢さん(高崎出身)都内に出店

上毛新聞
2020年9月10日

 高崎市出身のパン職人、大沢秀一さん(34)が、東京都世田谷区にパン店「コム・ン」を開店した。2018年に同市内のプレハブで開業し、昨年秋には世界最高峰の大会で日本勢初の優勝を果たした。パン作りの腕と「一つ一つ真面目に作る」という純粋な思いを磨き続け、都内での挑戦を決めた。大沢さんは「パンで幸せな気持ちになってもらいたい」と意気込んでいる。

 実家は旧吉井町のパン店。世界的に活躍するシェフの西川功晃さんが経営する神戸市の「サ・マーシュ」で働いたのがきっかけで、17年にパン作りの世界大会「モンディアル・デュ・パン」で日本代表のサポートメンバーに。2位となり、「自分の手で世界一を」と思うようになった。

 18年2月、高崎市の喫茶店の敷地内にプレハブの工房を構えて腕を磨いた。客との世間話を新商品のヒントにした。昨年10月、技術と味が評価され、悲願の優勝をつかんだ。

 口コミで広まり、店舗前には連日行列ができた。今年に入ってテレビ番組でも取り上げられ、知名度がさらに上昇。環境は目まぐるしく変わった。

 東京で勝負することを決め高崎の店を昨年末に閉店し、拠点を都内に移した。春から開業準備を進め、8月中旬にようやく開店にこぎ着けた。住宅街で駅にも近く、近所の客らでにぎわっているという。

 「ひとまず、やっと開店できた」と率直に語る。従業員の半数は本県出身。群馬の粉を使ったバゲットも人気という。「お客さんが満足してくれるパンを作り続けたい」。初心を忘れずに、パン作りにまい進するつもりだ。

 営業は午前7時~午後6時。火、水曜定休。東急大井町線九品仏駅前で、自由が丘駅からも徒歩圏内。

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