「甘くておいしい」 日立 ミカン狩り、親子楽しむ

茨城新聞
2015年11月12日

露地栽培のミカン園としては北限とされる日立市十王町山部の「寿みかん園」がオープンし、家族連れらがミカン狩りを楽しんでいる。園内は約250本の木にミカンが鈴なりに実り、今年は豊作という。ミカン狩りは12月上旬まで予定している。
 品種は温州ミカンの「宮川早生(みやがわわせ)」で甘みとほどよい酸味が特徴。斜面にずらりと並ぶミカンの木は手の届きやすい2メートルほどに剪定(せんてい)されている。毎年訪れるという親子は慣れた手つきでミカンをもぎ取り「甘くておいしい」と満足げ。試食をしながらお気に入りの木を探して園内を回った。
 同園は1965年ごろ、ミカン作りをしていた渡辺一之さんによって始められたが今年8月に亡くなり、現在は十王銘産観光が管理を受け持っている。渡辺さんの妹の斉藤百合子さん(67)は「今年は豊作で濃い甘さのミカンができた。これからも兄が最後まで気に掛けていたミカン園を続けていけたら」と話した。
 平日は午前10時~正午、土日祝日は午後3時まで。雨天時は休み。入園料は大人300円、小学生以下200円。お土産はネット袋を600円で買い、詰められるだけ持って帰ることができる(平均20個ほど入る)。問い合わせは同商工会内の十王銘産観光TEL0294(39)2086。

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