栄華伝える婚礼道具類 古河と3姉妹都市 歴史紹介

茨城新聞
2015年11月11日

古河市と3姉妹都市の歴史的な関わりを紹介する企画展「さくら・真室川・大野~歴史と文化で結ばれたまち」が古河歴史博物館(同市本町3丁目)で開かれている。山形県真室川町と福井県大野市、栃木県さくら市の貴重な文化財約80点と、古河市の約20点を合わせて展示。国指定重要文化財「銅造如来倚像(にょらいいぞう)」や、古河藩主の姫が用いた婚礼の道具類などが見どころ。30日まで。

真室川町には、戦国時代の有力武将、鮭延(さけのべ)秀綱の居城・鮭延城があった。秀綱は後の古河藩主、土井利勝の客将となり、古河市大堤の鮭延寺(けいえんじ)に墓所がある。今回借り受けた銅造如来倚像は、秀綱の建てた鮭延城内の薬師堂の本尊。鮭延寺には秀綱が運んだと伝えられる聖観音立像がある。2体は今回並べて展示され「400年ぶりの再会」となった。
大野市は江戸時代、土井氏の分家が大野藩主を務めた縁がある。今回、古河藩最後の藩主、土井利与(としとも)の姉、於福(おとみ)が大野藩最後の藩主、土井利恒との婚礼で用いたという豪華なかご「水車紋忍冬(すいかずら)唐草蒔絵乗物」を借り受けた。於福の豪勢な化粧道具類も併せて展示され、大名の栄華を伝えている。さくら市からは北茨城市出身の詩人、野口雨情の直筆の書4点などを出展。雨情は、古河藩家老のひ孫で出版人だった鷹見久太郎と、深い交遊があった。
今回の展示では、現地でもなかなか見られない文化財も多く、同館学芸員の永用(ながよう)俊彦さんは「希少な機会であり、多くの市民に見てほしい」と話している。問い合わせは同館(電)0280(22)5211。

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