スタミナラーメン 発祥の歴史解説 動画発信へ

茨城新聞
2019年11月7日

ひたちなか市は市発祥のご当地グルメの、あんかけラーメン「スタミナラーメン」をPRする動画を制作している。評論家らがスタミナラーメンの歴史をひもといて店を食べ歩く内容で、ひたちなかのソウルフードを発信させる。

スタミナラーメンの歴史は1970年ごろにさかのぼる。JR勝田駅前のラーメン店「中華大進」があんかけラーメンを販売してその後、スタミナラーメンと名付けられた。カボチャやニラ、キャベツなど野菜たっぷりでレバーも入った、甘辛いあんが特徴で、市内に工場が並ぶ日立製作所の従業員を中心に人気を呼んだ。

市内に専門店は9店ある一方で、市発祥とは案外知られていない。市では専門店を紹介するガイドブックを作り、ご当地グルメとして広めようとしている。

動画では、ラーメン評論家の本谷亜紀さんらで構成される「スタミナラーメン調査隊」が歴史をひもとき、大進をはじめ、市内のスタミナラーメン店を食べ歩き、味を解説していく。

6日には市内の店舗などで撮影があり、本谷さんはじめ出演者3人が食リポートした。大進のスタミナラーメンを食べた本谷さんは「甘さと辛さが釣り合っており、自家製麺もあんが絡み合ういい太さになっている」と絶賛した。

市の担当者は「ひたちなかがスタミナラーメンの発祥の地ということがあまり知られていないので、改めてPRしたい。お店によって特徴もあるので、ご当地のソウルフードを発信したい」と話している。

動画は10分程度で、12月にも市のホームページや会員制交流サイト(SNS)などで配信する予定。

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