石段街でも水沢うどん 大沢屋新店舗

上毛新聞
2019年11月3日

 水沢うどんの大沢屋(渋川市伊香保町水沢、大河原秀之社長)が1日、伊香保温泉石段街に新店舗を開業する。老舗旅館の千明仁泉亭(同市伊香保町伊香保、千明三右衛門社長)が石段街に面して構えた土産店「やまのは」の1階に出店。大河原社長らによると、水沢うどんの店舗が石段街に進出するのは初めて。観光客に伊香保の名物料理を提供する。

 新店舗は「大沢屋石段店」で、和モダンを意識した店内はテーブルとカウンターを合わせて約30席。ざるうどんやマイタケ天ぷらなどのほか、伊香保限定メニューとして麺の太さを選べる全粒粉のうどんを用意する。酒類も提供し、つまみを充実させる予定。

 水沢うどんの店舗は水沢地区に集中している。同旅館の千明孝夫専務によると、電車やバスで温泉街を訪れた観光客から「歩いて食べに行ける店はないか」と尋ねられることが多く、建物の新築に合わせて大河原社長に出店を依頼した。

 千明専務は「石段街ににぎわいを生む一歩になるといい」と期待。大河原社長は「チャンスがあれば伊香保でやりたいと思い続けていた」と話す。

 午前10時~午後5時。第1、第3木曜定休。温泉街では素泊まり客も増加しており、営業時間の延長も検討するという。