《2019茨城国体》天皇杯と皇后杯公開 県立歴史館 来場者「熱い思い伝わる」

茨城新聞
2019年9月6日

28日に開幕する第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」をPRしようと、天皇杯と皇后杯の一般公開が5日、水戸市緑町の県立歴史館で始まった。両賜杯が事前に公開されるのは全国で初めて。中央に菊の紋章が刻まれた重厚な賜杯が展示ケースの中できらきらと輝き、来場者の目をくぎ付けにしている。

天皇杯は男女総合優勝、皇后杯は女子総合優勝した都道府県にそれぞれ授与される。歴史館が日本スポーツ協会から借り受け、同日開幕したテーマ展「いばらきスポーツのあゆみ」の目玉として展示した。いずれも純銀製で、菊をあしらった帯状の模様が側面を一周し、台座と脚の部分に第3回大会以降の歴代獲得都道府県名が刻印されている。1974年の第29回大会で開催県優勝した茨城県の名も刻まれている。

両賜杯は48年の第3回大会から下賜された。現在の賜杯は2代目で、57年の第12回大会から受け継がれている。天皇杯は高さ29センチ、重さ2・5キロ、皇后杯は高さ25センチ、重さ2キロ。

見学に訪れた水戸市内の中学1年、男子生徒(12)は「どれだけ努力しても手にできなかった多くの選手の熱い思いが伝わってくる」と話した。

両賜杯の展示は21日を除く27日まで。

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