児童文学者・千葉省三の記念館、新オープン 鹿沼の南押原コミセン内

下野新聞
2015年10月28日

 【鹿沼】市内を舞台にした児童文学を多数著した千葉省三(ちばしょうぞう)(1892~1975年)の新たな記念館が26日、オープンした。

 市が建設した南押原コミュニティセンター内に併設されており、著書や写真、資料が展示されている。地元では新たな観光スポットができたと歓迎。ボランティアの解説員が組織されたほか、省三に関連したイベントなども今後展開したいとしている。

 これまでの記念館は南押原児童館に併設されていたが、手狭で来館者も少なかった。

 新たな記念館の広さは約40平方メートル。写真や解説などのパネル約50枚、著書、原稿のコピー、色紙、省三が着た着物、帽子、げた、ステッキや東京で使った机、火鉢など、100点以上を展示している。

 生い立ちから晩年まで順を追って解説してあり、市文化課の福田純一(ふくだじゅんいち)係長は「省三の人生を分かりやすくするため展示方法を考えた。定期的に展示物の入れ替えも考えたい」と話す。展示物の多くは遺族から提供されたもので、資料の収蔵庫や読み聞かせが行える図書室、学習室も設けられた。

 宇都宮市で生まれた省三は小学3年の時に楡木尋常小(現楡木小)初代校長となった父親とともに楡木に移住。22歳で上京するまで15年間、同所で過ごした。少年時代の思い出や体験を基に子どもの群像を方言を生かして描き、児童文学にリアリズムを持ち込んだとして高く評価されている。

 同館は午前9時~午後5時(休日は午前10時~午後4時)、入場無料。(問)市文化課0289・65・6741。

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