《食いこ》久慈サンピア日立(日立市) 魚介料理中心に地産地消

2018年10月7日

久慈漁港近くにある日立市の宿泊施設「久慈サンピア日立」のレストラン「パステル」では、シラスやメヒカリなど久慈浜産の魚介を使った「和洋の創作料理」が味わえる。久慈サンピア日立の運営会社社長で調理長の松本信教さんは「地産地消のメニュー構成を前面に出している」と話す。

松本さんによれば、これからシラスやメヒカリがおいしくなる時季。「秋シラスは、春より魚体も大きくしっかりするので、うま味も強い」。しかも昔ながらの天日干しで作る釜揚げしらすを地元の水産加工業者から仕入れており、「凝縮されたうま味が味わえる」。

生シラスは久慈浜丸小漁協から仕入れる「生食用しらす海の輝き」を使う。海の輝きは県水産試験場が開発した鮮度保持技術を活用し凍結保存された生シラスで、「一年中手軽に提供できる」と松本さん。

お薦めは「釜揚げしらす丼」と「生しらす丼」。両方食べたいという人のためには、「釜揚げ&生しらす丼」もある。県外からの客には生しらす丼が人気という。

青く目が光ることから名前が付いたとされるメヒカリは日立市で生まれ育った松本さんにとって子どもの頃から食べ慣れている魚。「秋は丸々と太り、脂が乗っておいしくなる」。丸ごと食べられるメヒカリの唐揚げは、淡泊な白身で食感はふっくらとしている。

新鮮な久慈浜産の地魚はすしや刺し身のネタになる。「7、8月は禁漁だった底引き網漁が9月から再開された」とうれしそう。「市場に出回らないような魚を出すことがある」。名前が挙がった魚の一つが、ホウボウに似たカナガシラ。味がよく刺し身や天ぷらなどに向いているという。

釜揚げしらすを使ったピザやサラダ、市の魚サクラダコ(ミズダコ)のパスタなど洋風料理もそろえる。常陸牛のビーフシチューやローズポークのソテーなど肉料理も楽しめる。

レストランは宿泊客以外も利用できる。天然鉱石による人工温泉の日帰り入浴後にレストランの食事が楽しめるお得なセットプランを用意する。

■お出かけ情報
久慈サンピア日立
▼住所は日立市みなと町6の1
▼レストランの営業時間は午前11時~午後3時(ラストオーダー同2時)、午後5~9時(同8時半)
▼(電)0294(53)8000

【図表】
久慈サンピア日立の地図

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