常陸大黒で和菓子開発 県内JAと亀印製菓 4月発売、販路拡大へ

茨城新聞
2018年3月28日

県北中山間地域を中心に栽培されるベニバナインゲン(花豆)の本県オリジナル品種「常陸大黒」を使った和菓子「常陸乃宝」が新たに開発され、4月1日に発売される。県内各JAや菓子メーカーなど4者の共同開発で、水戸を代表する名菓「吉原殿中」をベースに、常陸大黒特有の風味を生かし味や食感をアレンジした。販売を通じて、常陸大黒の知名度向上や販路拡大にもつなげていく。

常陸大黒は1粒約2グラムと大粒で光沢のある黒色が特徴。生豆での販売は行わず、加工用や飲食店向けに流通している。JA全農いばらきによると、2017年産の集荷量は約7トンで、生産は安定してきている。

共同開発したのは、JA全農いばらき、JA常陸、JA水戸と亀印製菓。商品化は、流通範囲が限られていた常陸大黒が消費者の手に渡る機会を増やす狙いがある。昨年8月には、県が地域特産品を活用した農業振興の取り組みなどを支援する事業にも承認された。

新商品は、粉状に加工した常陸大黒をきな粉と混ぜ、吉原殿中とほぼ同じ製法で手作りする。長さ35ミリ、直径20ミリと食べやすいサイズで、特有の風味を感じられるよう香ばしくやわらかな口当たりに仕上げた。

常陸大黒を使った商品は豆の形を残したものが多いが、「粉状にすることで、これまでにない視野を変えた商品にした」(亀印製菓)。パック入りと箱入りの2種類で、贈答向けに黒と金を使ったパッケージで高級感を出した。同社店舗や、県北を中心とするJA直売所で販売する予定。

商品化を担当したJA全農いばらき園芸部の小野伸晃さんは「常陸大黒を県北地域の特産品の一つとして知れ渡らせたい。県内農家を守るためにも販路拡大を図っていく」と話した。亀印製菓の高萩雅昭営業部長も「贈答用にも自家消費用にも向く期待の商品。常陸大黒の認知度を上げていきたい」と意気込んだ。

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