《茨城いちばん》平成みこし 祭りで威容誇る

茨城新聞
2018年2月25日

筑西市の四大祭りの一つ「下館祇園まつり」で、最大の威容を誇るのが「平成みこし」だ。1990(平成2)年に構想がスタートし、92(同4)年に完成した。重さは約2トン。祭り開催期間を通して実際に担がれるみこしとしては現在も、重量「日本一」とみられている。

同まつりを代表する大みこしはほかに、先輩格の「明治みこし」(約1トン)がある。日清戦争の戦勝記念で明治時代に造られたことからその名が付いた。市中の五行川で「川渡御」を行うことでも広く知られる。

「明治みこしが傷んできたので、日本一の新しいみこしを造ろうという機運になった」-。誕生の経緯を振り返るのは、みこしの担ぎ手集団「伊達組」(柴山和己組長)の最高顧問、白井正明さん(70)。大きさは当時の細い路地の道幅などを考慮し設計された。漆黒の屋根の明治みこしに対し、屋根には「ラメ」があるのが平成みこしの特徴だ。「造って良かった。みこしはこの地域の顔。長く伝統を守ってほしい」と思いを込めた。

同まつりの起点となる同市甲の羽黒神社境内には、平成みこしに関わる二つの石碑が建立されている。一つは表参道の階段を上り左手にある伊達組が建てたもの。もう一つは神社本殿北側にある、寄付金を提供した人たちによる石碑だ。両石碑から、平成みこしにささげられた市民の熱い思いが今に伝わる。

二つのみこしは、しもだて地域交流センター(同市甲)に通年で展示され、まつりの動画とともに楽しむことができる。

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