《茨ぱん》ミッシュブロート essen(水戸市) かんで味わい楽しむ

茨城新聞
2018年2月18日

「ミッシュブロート」=写真中央=はライ麦と小麦粉を配合したドイツパン。直径約30センチと大きい。通りから見えるように本物のミッシュブロートが並んで飾られるさまはかなり目を引く。「具材が入っていない食事パン。ライ麦の配合は3割。かみ応えがあるので、かんで味を楽しんでほしい」と店長の冨田明宏さん。「薄めに切り、バターやジャムを塗っても生ハムのような癖の強いハムとも合う」。ライ麦配合の「くるみパン」=同右手前=や「フルーツライ」=同右奥=も。小麦粉100%の「ザルツプレッツェル」=同左=は塩味で腕組みをしているような形。

約30年前、修業先のつくば市のパン店でドイツパンと出合った。「祖父が60年ほど前、冨田製パン店を開き、パン屋で育ってきたが、初めて知った。新鮮でおいしかった」。約20年前、明宏さんは「essen(エッセン)」を開き、ドイツパンを売り出した。「最初は堅いと受け入れられなかったが、健康ブームで人気が出てきた」

粉を量るところから焼き上げまでを行うスクラッチ製法でパンを作る。「温度や湿度で出来が違ってしまい同じように作るのは難しい。見たり触ったり確認しながら修正を重ねている」。日々変わらぬおいしさを届ける。

水戸市柳町2の3の20
定休は木曜
営業時間は午前10時~午後6時
(電)029(233)7525

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