天狗に罵声、供物奪う 「悪態まつり」 笠間・愛宕山

茨城新聞
2017年12月18日

笠間市の愛宕山に伝わる奇祭「悪態まつり」(愛宕神社主催)が17日、行われた。県内外から約1200人が参拝し、同山の祠(ほこら)や神社を回って供え物をする“天狗(てんぐ)”に悪態をつき、供物を奪い合った。

まつりは13の天狗が厳しい修行をしていた同山の伝説にちなむ。白装束に烏帽子(えぼし)姿の天狗役の神職や氏子が、供物を持って麓から山頂まで16カ所の祠と神社を巡行した。

参拝客は「速く歩け」「ばかやろう」などと罵声を浴びせ、餅などが供えられるのを前のめりになって待ち構えた。それを天狗が竹の棒でいなす攻防が終わると、参拝客は先を争って供物に手を伸ばした。

無病息災や家内安全、五穀豊穣(ほうじょう)を祈るまつりは、領主が領民の意見を聞こうと、不平不満を言ってもとがめない行事として始めたとされる。

ひたちなか市から初めて訪れた会社員、古田土寿代さん(30)は「皆さんの叫びが威勢よく少しストレス解消になった。(奪い合いの)必死さも面白かった」と笑顔で話した。

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