つくばでソユーズ中継 実験提案の生徒ら歓声

茨城新聞
2017年12月18日

宇宙飛行士の金井宣茂さんらを乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ」が打ち上げられた17日、つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターでは、中継するパブリックビューイング(PV)が開かれ、大画面の前で市民らが「やったー」「成功だ」と歓声を上げた。金井さんが宇宙で行う実験を提案した同市の高校生も拍手を送った。

大型スクリーンが展示館スペースドーム内に設置され、親子連れなどが発射約1時間前から見守った。バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)の様子が伝えられると、集まった約260人が大画面にくぎ付けとなった。

会場内の緊張もピークに達した午後4時21分、白煙とともにロケットが上昇すると、大きな拍手と歓声に包まれた。家族と見にきた同市の小学6年、高橋優利君(12)は「金井さんの宇宙での実験が楽しみ。将来はJAXAで働きたい」と喜んだ。

ソユーズは19日、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング。金井さんはISS日本実験棟の「きぼう」に5カ月半滞在し、実験を行う。

金井さんの実験は、つくば市の県立並木中等教育学校の生徒2人と茗渓学園高の生徒5人が提案した。両校は、先進的な理数系教育を実践する文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている。JAXAが募集した実験案に応募し、アジアの学生や若手科学者などから寄せられた計169件の中から、他6件とともに選ばれた。

並木中等教育学校が提案した実験では、紙をらせん状に切った「紙ばね」が、無重力空間でどのような動きをするのか試す。茗渓学園高の提案は、針金を丸い輪にした「針金ゴマ」が宇宙でどう動くのか試す。

提案者を代表し、茗渓学園高の村上義典さん(16)は「宇宙での実験という貴重な機会をもらった」、並木中等教育学校の藤田宏貴さん(17)は「宇宙での実験が待ちきれない」と目を輝かせた。 

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