優美に妖しく真夏の夜の夢  日光・輪王寺で薪能

下野新聞
2017年8月27日

 30回目の節目を迎えた日光の夏の風物詩「日光山輪王寺薪能」(同実行委員会主催)が26日夜、日光市山内の輪王寺本堂「三仏堂」前で開かれた。約700人の観衆は一流能楽師による伝統芸能に酔いしれた。

 薪能は1987年に始まり、世界遺産での幽玄な舞台が毎年、人気を集めている。午後6時の開演を前に、同実行委名誉会長の福田富一(ふくだとみかず)知事は「国内外の方々に伝統芸能の素晴らしさ、美しさを感じてほしい」とあいさつした。

 山伏姿の僧侶によってかがり火がともされると、初出演の観世流・梅若万三郎(うめわかまんざぶろう)さんがシテを務めた能楽「杜若(かきつばた)」や人間国宝の山本東次郎(やまもととうじろう)さんによる狂言「樋(ひ)の酒」などが上演された。

 好天に恵まれたこの日は、色鮮やかな夕焼けや三日月が見られ、観衆は涼しい夜風を楽しみながら、演者の優美な所作や朗々と響く声に感じ入っていた。

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