ヘフリガーさん追悼 「モーツァルト」テーマ 17日、草津国際音楽アカデミー開幕

上毛新聞
2017年8月16日

世界の優れた演奏家が若手音楽家を指導するとともに、演奏を披露する「第38回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル」(関信越音楽協会など主催)が17日、草津町の草津音楽の森国際コンサートホールで開幕する。今年は四半世紀にわたりアカデミーに参加したテノール歌手、エルンスト・ヘフリガーさんの没後10年に当たることから、24日午後7時半からヘフリガーさんを追悼する「ポピュラー・コンサート」も開かれる。

ヘフリガーさんは1980~2004年に計23回、アカデミーで指導。「音楽の基本は歌」だとして、声楽だけでなくピアノやオーボエなど器楽を学ぶ学生らも指導した。
1992年から2001年までの間に数回、ヘフリガーさんの指導を受けたソプラノ歌手の天羽明恵さん=東京都=ら教え子の女性5人でつくる「ヘフリガールズ」は3月、恩師の偉業をたたえようとスイス大使館や上毛新聞社上毛ホールなどでコンサートを開催。これがきっかけとなり、同フェスティバルでの追悼コンサートが決まった。
天羽さんはヘフリガーさんへのオマージュとしてモーツァルトのオペラ「魔笛」をダイジェスト版で披露。「声に対する真摯(しんし)な考えや音楽への情熱など、『歌手として生きること』を教えてくれた先生への思いを込めて歌いたい」と話す。
今年のフェスティバルのテーマは「モーツァルト」。アカデミーで最高齢のバイオリニスト、サシコ・ガブリロフさん(87)のリサイタル(19日)、第9回から約30年、指導を続けるオーボエ奏者のインデアミューレさんらによる木管アンサンブル(24日)などの演奏会がある。
演奏会は30日までの会期中、同ホールで毎日午後4時から開催。チケットの問い合わせは同アカデミーチケットサービス(フリーダイヤル0120・949・932)へ。

 

【写真】昨年のフェスティバル(同事務局提供)

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