植木鉢や体でリズム 群響・山本さん 打楽器“主役”の演奏会 18日、高崎

上毛新聞
2017年8月2日

リズムと響きで表現する打楽器だけのコンサートが18日、高崎シティギャラリーで開かれる。群馬交響楽団の打楽器奏者、山本貢大(こうた)さん(32)ら、国際打楽器コンクール上位入賞者4人が打楽器を“主役”とするユニークな舞台を作り上げる。

山本さんは2015年にイタリアで開かれたPASイタリア国際打楽器コンクール小太鼓部門で第1位に輝いた。コンクールで出会った仲間と演奏団体「レガーレ インコントロ」を立ち上げ、昨夏に東京と京都で初のコンサートを開いた。レガーレはイタリア語で「出会い」、インコントロは「つながり」を意味するという。
「音楽の三大要素はリズム、メロディー、ハーモニーだが、打楽器はリズムと響きだけ。普段、接する音楽と違う世界を楽しんでほしい」と山本さん。
今年は高崎、東京、大阪の3会場で開催。山本さんのほか、同コンクールマリンバ部門で第1位のマリンバ奏者、岡村彩実さんと第3位の林千景さん、16年にオランダで開かれたトロンプ国際打楽器コンクール第2位でオーディエンス賞にも選ばれたダニエル・ディシモンさんが出演する。
曲目のうち「マリンバスピリチュアル2」はマリンバの独特な音に締太鼓やびんささらなど和楽器が加わる。4人が大小の植木鉢で奏でる日本初演の「タキシダミー」、世界初演の「ディージェードッグデモックラシー」など全7曲。楽器なしのボディーパーカッションも“聴きどころ”。
山本さんは「パーツではなく、主役の打楽器を、特に中高生に聞いてほしい」と話す。
「レガーレ インコントロ パーカッションアンサンブルコンサート」の高崎公演は18日午後7時開演。一般2500円、大学生2千円、高校生以下千円(当日は200~500円増)。問い合わせは林さん(080・1994・8157)へ。

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