《旬のいちおし》 行方・チンゲンサイ 新しい食べ方提案

茨城新聞
2017年7月19日

「しゃきしゃきした食感で甘みがあり、くせのない味わい」と話すのは、行方市小貫でチンゲンサイを栽培する有馬逸雄さん(58)。妻和子さん(59)とともに、計約50アールのビニールハウス内で1株ずつ丁寧に収穫する。

有馬さん方では周年出荷するが、栽培管理は季節に合わせて気を使う。中でも夏は暑さが病気のもとや品質低下の原因となるため、株の間隔を広く取り、水の管理にも注意を払う。太陽光で土壌消毒するほか、ハウス側面にネットを張って虫の侵入を防ぐなど、農薬を極力使わない栽培にこだわる。

チンゲンサイは中華料理の食材のイメージが強いが、「どんな料理にも合う」とアピール。炒めものやサラダで楽しめるほか、「夏はバナナ、豆乳と混ぜ合わせて作るスムージーが一番おいしい」と笑顔を見せる。

産地が一体となり、食の安全の国際規格「グローバルGAP(農業生産工程管理)」の取得も目指している。栽培記録や道具の管理徹底などに取り組み、定期的に生産者などが集まって勉強会も開く。「消費者に安心、安全と知ってもらうためにも認証を取りたい」と力を込めた。

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