海水浴場に津波避難所 大洗

茨城新聞
2017年7月15日

大洗町大貫町の大洗サンビーチ海水浴場に町が建設していた津波避難施設が完成し、14日、竣工(しゅんこう)式が行われた。東日本大震災で最大4.2メートルの津波に襲われた同町。避難デッキは海抜9メートルの高さで、県が想定する最大級の津波に対応。関係者は「いざというときの備えになる」と完成を祝った。県内海水浴場で避難施設が設置されるのは初めて。

町によると、施設は鉄骨2階建て。2階に180人収容可能な約200平方メートルの避難デッキと、避難を指示したり、負傷者の応急手当てをしたりする「パトロールセンター」を備える。

同海水浴場は水陸両用の車いすを貸し出すなど「ユニバーサルビーチ」を掲げており、施設にもスロープや多目的トイレを設けた。スロープは施設を囲むように全長約120メートル。高齢者や車いす利用者、子どもたちが避難しやすいよう配慮した。

町はスポーツやイベントの活動拠点など、施設を避難以外の多目的利用を検討している。

施設は震災復興事業の一環として昨年9月に着工。国の交付金約3億5千万円を投じて建設した。

竣工式には国会議員や県幹部ら関係者約250人が出席。小谷隆亮町長は「震災で津波被害者がゼロだった町として、今後も防災に取り組みたい」とあいさつし、テープカットで完成を祝った。 

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