《旬もの》20品種「好みを探して」 やさとブルーベリーファーム(石岡市)

茨城新聞
2017年6月25日

緑の山々に囲まれた石岡市の「やさとブルーベリーファーム」。のどかな場所で紫色に熟した果実を摘み取りできる。ジェラートや焼き菓子などの加工品も評判だ。

今シーズンは6月中旬に開園。「ピークは7月に入ってから」と同園の杉中功一さん(43)。受け付けと休憩所を兼ねるカフェからすぐ近くのブルーベリー畑までは功一さんが車で送り迎えする。「約20品種を摘み取りできる。甘みや酸味が全然違う。好みの味を探してほしい」

功一さんの両親、孝介さん(73)と清美さん(70)が2000年、同ファームを開いた。ブルーベリーは皮ごと生食でき、実も葉も加工できる。「捨てるところがない」と清美さん。夫妻はその魅力を知り、つくば市で栽培法を学び、埼玉県から果樹栽培が盛んな石岡市に移住、苗木を植えた。当時は「八郷の人もブルーベリーを知らず、観光農園も珍しかった」と振り返る。

約15年前から功一さんも農園に携わるようになった。都心で働く会社員から農家へ転身した。「農家になるとは思っていなかったが楽しい」と笑顔を見せる。収穫期を迎え、朝早くから約40アールの畑を開園前に1本ずつ見回る。無農薬のため虫取りが日課だ。

カフェでは注文を受けてから作るジェラートが人気。紫の「ブルーベリージェラート」と赤の「MIXベリージェラート」は果実をつぶしジェラートと機械でかき混ぜる。農園作りの参考に海外に出向いた功一さんがオーストラリアの観光農園でヒントを得て、約10年前から始めた。「色や味が変わってしまうため、持ち帰りは難しい。ここに来て食べてほしい」

ブルーベリージャムと生クリームを添えたシフォンケーキも楽しめる。果実が粒ごと入ったジャムは「ヨーグルトにお薦め」。果実が入ったドイツの焼き菓子「シュトロイゼルクーヘン」やマフィンは持ち帰りできる。清美さんが開園当初からケーキやジャムなどの加工品に腕を振るう。

20周年を控え昨年、ハウスを建設。新品種の栽培に挑む。「露地とは栽培サイクルが違う。別物を作っている感じ」と奮闘中の功一さん。「収穫期は年に1度。来年に向け動きだしている」と前向き。

今シーズンは摘み取りが7月末まで。カフェの営業は9月4日まで、ジェラート販売は9月末ぐらいまでの予定。

■メモ
やさとブルーベリーファーム
▽住所は石岡市中戸103の3
▽営業時間は午前9時~午後5時(摘み取りは同4時)
▽開園中月曜定休。(7月17日は営業)
▽(電)0299(44)3088

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