太古の歴史に思い 唐堀遺跡、四戸遺跡を見学 東吾妻

上毛新聞
2017年5月16日

東吾妻町の歴史的価値の高い遺跡を巡る「戦国真田の岩櫃城跡探検隊」が14日、同町の麻の里会館を発着点に開かれた。約60人の参加者が県内で珍しい「遮光器土偶」が見つかった唐堀遺跡や、完成品に近い陶器の奈良三彩が発掘された四戸遺跡を回り、太古の歴史に思いをはせた。

唐堀遺跡では、関係者から「土偶の目に相当する部分にサングラスのようなものがあるのが特徴で、縄文時代晩期前半(約3千年前)のものとみられる」という説明を受け、参加者は興味津々の様子。
一般的住居跡から支配者層が使用したとされる奈良三彩が見つかり、議論を呼んでいる四戸遺跡では「この周辺が、情報が飛び交う交通の要衝だったことを考える必要があるのではないか」という町教委職員の説明に聞き入っていた。
みなかみ町上津から参加した原沢芳雄さん(68)は「分かりやすい説明で、当事の人々の生活様式を知ることができた」と話した。
同探検隊は、地元の地域おこしグループ「あざみの会」(本間泉会長)と町観光協会が年2回開催している。

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