船体点検、補強も 重文指定記念し御船祭 北茨城、5月

茨城新聞
2017年2月14日

国重要無形民俗文化財への指定を記念した「常陸大津の御船祭」が北茨城市内で5月2、3日に開かれるのを前に、祭事で使用する木造船の修理が13日、市漁業歴史資料館「よう・そろー」で始まった。船体の点検や一部解体、組み立て、塗装などを約2カ月間かけて行い、晴れの大舞台に備える。

859年に始まったとされる御船祭は、国選択無形民俗文化財となった1979年から5年に1度開催しており、木造船は普段、館内に展示保管されている。現在の船は2009年5月の御船祭に合わせて、07年1月に新造したもので全長15メートル、幅4メートル、重さ7トン。

祭りでは、住民や氏子らが木造船に付けられた引き綱を路上で引っ張り、1キロほどの道のりを4時間かけて陸上渡御することから、毎回、船のキールや船底の損傷が激しく、今回も14年に続き、福島県いわき市四倉町の船大工、佐藤謙二さん(88)が船の修理・補強を手掛け、3月初旬までに済ませる。

この日は船体をジャッキアップし、佐藤さんら計6人が船全体を点検して回った。佐藤さんは「御船祭で、木造船は神様が乗る神船になる。神様への仕事で、緊張感を持ちながら丁寧に仕上げていきたい。御船祭当日も自分が造った船の勇姿を見に来たい」と楽しみにしている。 

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