長久保赤水資料など3件 県指定文化財に追加

茨城新聞
2017年1月27日

県教委は26日、県文化財保護審議会の答申に基づき、筑西市黒子の千妙寺所有の絵画「絹本著色(けんぽんちゃくしょく)日吉山(ひえさん)王本地仏(のうほんじぶつ)曼荼羅(まんだら)図(ず)」、稲敷市の個人所有の古文書「臼田文書」、高萩市所有の歴史資料「長久保赤水関係資料」の計3件を新たに県指定文化財に加えたと発表した。県指定文化財は今回の指定を含め計691件となった。

曼荼羅図は鎌倉時代後期に制作された千妙寺の寺宝の一つ。日吉大社(山王社)上七社の本地仏7体を中心に描く「本地仏曼荼羅図」に分類され、鎌倉時代までさかのぼる古例で、東国に伝わる作品はまれとされる。臼田文書は信濃国から常陸国に移った臼田氏の鎌倉時代から戦国時代までの活動を知らせる文書群。巻子(かんす)、折帖(おりちょう)の形態は伝来経緯を知る手掛かりとなり得るという。

長久保赤水関係資料は、高萩市生まれで農政学書や天文学書、地図、紀行文など多くの業績を残した長久保赤水が手掛けた1760年代ごろ完成の地図「改製扶桑分里図」など関連資料693点。地図の製作過程をはじめ、赤水の業績の解明につながる学術的価値が極めて高い資料群となっている。

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