名画題材に作品制作 常陸太田、地域おこし隊の企画始動

茨城新聞
2016年12月15日

常陸太田市地域おこし協力隊の渡部智穂さんのアートプロジェクト「ひたちおおた市美術館」が始動した。子どもたちが過去の名画に触れながら、1年をかけて展示作品を作り上げていく。

高校生以下の子どもたちを対象としたワークショップを5回程度開き、モネやセザンヌといった巨匠の名画を題材に、それぞれの特徴を踏まえたオリジナルの作品を制作する。完成した作品は来年秋に公開する予定。

同市松栄町の郡戸児童クラブで開いた第1回のワークショップは、野菜や果物などを組み合わせて肖像画を描いた、16世紀イタリアの画家、アルチンボルドの作品がテーマ。参加した小学生8人は渡部さんから画家と作品の解説を聞いた後、用意された花の写真を切り貼りして自画像を作った。

鼻に花のつぼみを使った井坂翔悟君(11)は「いろいろなもので(顔が)表現できることが分かって面白かった」と話した。

市内では今秋、最先端の現代アート作品が一堂に会した県北芸術祭が開催されたほか、さまざまな作品作りを体験するイベントなどが盛んに行われている。一方で古典的な作品が展示される美術館はなく、渡部さんは「鑑賞の仕方に偏りがあるのでは」と懸念する。渡部さんはプロジェクトを通して「(子どもたちが)10年後、20年後にアートで何かをしたいと思ったとき、視点を広げた状態で考えてもらえたら。鑑賞するだけでなく味わってほしい」と話した。

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