人気高まるトレラン 上州の山々駆ける 6大会で5000人、中山間地に活気 

上毛新聞
2016年11月23日
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舗装されていない自然の道を走るトレイルランニング(トレラン)の人気が高まっている。群馬県内ではここ10年で大会が増え、今年は主な6大会で約5千人が上州の山々を駆け抜けた。大会ごとに走路の環境やコンセプトが異なり、観光を兼ねた参加者も多く、地域活性化策としても期待が高まっている。

国内最高峰
出版社「山と渓谷社」運営のウェブサイト「マウンテンスポーツネットワーク」によると、全国には約260大会あり、開催地の最多は長野県の36大会(複数県にまたがる大会含む)で、2番目は山梨県の19大会だった。
群馬県内で最も歴史がある大会は1990年から始まった山田昇記念杯を前身とする「上州武尊山スカイビュー・ウルトラトレイル」。沼田市出身で8000メートル峰9座登頂の故山田昇氏を顕彰するため始まった。多くのトップ選手を輩出し、国内最高峰の大会に位置付けられる。120キロの部は川場村を出発し武尊山を周遊、森林限界を超えた地点を含むハードコースだ。
過酷な印象のトレランだが、距離が短く低難度の大会もあり、体力に合ったコースを選択できる。「上州八王子丘陵ファントレイル」は太田市北部運動公園周辺の起伏に富んだ里山が舞台。11キロ、3・1キロの部もあり、初心者も楽しめる。

住民もてなし
四万と草津の両温泉をつなぐ「スパトレイル」は野反湖や原生林の尾根など絶景を満喫できる。四万では800人以上が前泊しており、中之条町は「温泉も大きな参加動機であり、ゴールの草津でも多くの人が湯で疲れを癒やした。今後も大会を通じ観光PRに努めたい」と意気込む。
「日本一温かい大会」を掲げる「神流マウンテンラン&ウォーク」は前夜祭で住民らが持ち寄った郷土料理で参加者をもてなす。特に盛り上がるのがライブで、大会ソング「トレイル☆ランナー」をランナー400人と住民が合唱する風景は大会の風物詩だ。
主催の神流町は今年、3万円以上のふるさと納税者に出場権を与える特典を初導入。町は「30人が利用した。特典を充実させたい」と手応えを感じている。
国内第一人者で、大会のプロデュースにも携わる鏑木毅さん(48)=桐生市出身=は本県の山々は都市部からアクセスが容易で、変化に富んでいると指摘。「山ばかりでうちの町には何もないという地域に、トレランに適した素晴らしい山がある。どこにでもある山が観光資源になる」と県内での競技発展に期待を込めた。
(三神和晃)

◎観光資源 山に注目
新たな国民の祝日「山の日」(8月11日)が今年始まり、群馬県は魅力度向上へ山を観光資源とした政策に力を入れている。
県山岳団体連絡協議会と協力し、主要登山85ルートを格付けする「グレーディング」を導入。力量に応じて行き先を決められるよう「難易度」を5段階、「体力度」を10段階に分けて紹介する。県観光物産課は「初心者でも難易度や何泊必要か分かるので山に行きやすくなるし、遭難防止にもつながる」としている。
新潟、長野両県の県境の稜線(りょうせん)約100キロを「ぐんま県境稜線トレイル」(仮称)として登山者向けに整備を進めており、2018年度の完了見込みだ。

 

【写真】神流マウンテンラン&ウォークでスタートを切る選手(11月13日)

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