四万温泉「積善館」が改修工事 屋根ふき替えや外壁

上毛新聞
2016年11月11日

中之条町四万温泉の老舗旅館で、映画「千と千尋の神隠し」のイメージモデルの一つとされる「積善館」(黒沢大二郎社長)は、県重要文化財の本館を中心に、100年に一度とされる屋根のふき替えなどの改修工事を進めている。
1691(元禄4)年に建築され、日本最古ともいわれる木造湯宿建築の本館屋根のふき替えと、大正ロマネスク様式の「元禄の湯」が入る建物の外壁補修などを行っている。屋根は神社仏閣で用いられるこけらぶきという手法で、長野県木曽地方から取り寄せたサワラを薄い板状にして重ね合わせる。
町内の業者が請け負い、屋根のふき替えは兵庫県の専門の職人が担当している。今月中旬までの予定。
改修作業は宿泊客や日帰り 入浴利用者が見学 できるほか、見学のみも 300円で受け付ける。問い合わせは同旅館(0279・64・2101)へ。

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