広がれオセロの裾野 水戸で世界大会、11月1日開幕

茨城新聞
2016年10月30日

水戸市宮町のホテルレイクビュー水戸を会場に、11月1日から4日間、世界中のトップ選手が集い腕を競う「世界オセロ選手権大会」が開かれる。「オセロ人口の裾野を広げたい」「大会開催で、まちのにぎわいにつなげたい」-。10年ぶりとなる世界大会の開催。地域や愛好者らの期待が高まる中、水戸市は多彩な催しを繰り広げ、盛り上がりを支える。

パタン、パタン-。水戸市内で23日に開かれた日本オセロ連盟茨城ブロックによる「水戸定例会」。静寂に包まれた室内では、白と黒の駒を返す音だけが響いた。この日の定例会には、中学生や社会人など約10人が参加。年齢に関わりなく、緑色の盤上で熱く静かな勝負を繰り広げた。

同連盟は全国を14ブロックに分け、それぞれ定例会を開き、段級位を認定している。今年5月に2段へ昇段したつくば市の菊池教史さん(14)は「周囲にオセロをする友人がほとんどいないので、大会を機に増えてくれればうれしい」と世界大会開催による愛好者の増加に思いをはせる。

茨城ブロック長の和泉貴士さん(37)は「オセロは練習次第で、老若男女誰でも世界チャンピオンになれるチャンスがある。子どもたちが夢を持てるような大会になれば」と期待を込めた。

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40回の節目を迎える世界大会。発祥の地での開催ということもあり、運営する連盟側の期待度は高い。日本オセロ連盟の石本一博事務局長は「今回の開催をきっかけに、オセロ(の地位)を一つ上のステージに上げたい」と意気込む。

オセロは「覚えるのに1分。極めるのに一生」といわれ、幅広い世代が手軽に楽しめるほか、頭脳戦を繰り広げることもできるゲームとして親しまれている。その半面、プロ棋士のいる将棋や囲碁などと比べ、競技としての社会的地位は低いのが実情だ。

このため、今大会から15歳以下の出場枠となる「ユースの部」を新たに設け、出場者数を昨年の英国大会の1・5倍となる約90人に増やし愛好者の裾野拡大を狙う。また、ゲーム人口の拡大により「将来的なプロ棋士誕生への足掛かりにしたい」(同連盟)考えだ。

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発祥の地として、水戸市も世界大会の盛り上がりを後押しする。同1~6日を「オセロウイーク」とし、大勢の参加者が屋外で興じる「青空100人オセロ」や、オセロを通して出会いを支援する「結婚ときめきプロジェクト~オセロde交流会」などを仕掛ける。

また、中心市街地の飲食店にオセロ盤を貸し出し、来店客が自由に楽しめる“オセロのまち”の雰囲気づくりを進める。「一過性のものにはしたくない」。市はオセロによる盛り上がりを大会終了後も持続させ、にぎわい創出にもつなげたい考えだ。 (前島智仁)

★オセロ
黒と白の面を持つ円形の駒を、交互に盤面へ打つ2人用盤上ゲーム。相手の色の駒を挟み裏返すことで自分の色に変え、最終的に盤上の駒の色の多い方が勝利となる。水戸市出身の故長谷川五郎氏が、旧制水戸中(現水戸一高)在学中に原型となるゲームを考案。1973年に玩具会社から商品化されると、世界中に人気が広がった。愛好者は6億人と言われている。

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