山頂の絶景に興奮 10キロを6時間で踏破 県境「稜線トレイル」ツアー

上毛新聞
2016年10月29日

ㅤ新潟、長野両県との県境の稜線(りょうせん)約100キロを「ぐんま県境稜線トレイル」(仮称)として整備する計画を進めている県は24日、コースの一部で県内外の山岳関係者らを対象にしたモニターツアーを行った。
ㅤ首都圏の出版社や旅行会社の社員ら16人が、地元ガイドの指示に従って、浦倉山と四阿山(あずまやさん)の周辺の約10キロを6時間かけて歩いた。
ㅤ四阿山の山頂からは、上毛三山のくっきりとした稜線や青く澄んだバラギ湖が見渡せた。参加者は山頂付近の岩場を四つんばいになりながら上りきると声を上げて喜び、周辺の景色を収めようとカメラのシャッターを盛んに切っていた。
ㅤ八ケ岳の山小屋で働く佐原真理子さん(23)=東京都=は「新しいロングトレイルコースができることを新聞で見て興味を持った。天気が良く、新潟の山まで見ることができた」と興奮気味だった。
ㅤツアーは参加者からコースの活用手段や情報発信についての助言を得るために開かれた。日本ロングトレイル協会事務局長の村田浩道さん(43)=滋賀県=は「火山が作った変則的な地形はコースとして素晴らしい。民間に協力してもらえば、さらに注目されるはず」と話していた。

(文・写真 大橋周平)

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