公開制作の彫刻15点、ほぼ完成 大田原・国際芸術シンポ

下野新聞
2016年8月29日

 【大田原】国内外5人の彫刻家らを招き、中野内の市芸術文化研究所で7月下旬から作品を公開制作している第18回那須野が原国際芸術シンポジウムで、計約15点がほぼ完成した。作家たちが約40日間、周囲の自然環境からインスピレーションを受けながら石や木、キャンバスと格闘し、多様な表現を生み出した。中でも市木のイチョウを使った木彫には再生の意味が強く込められている。シンポは31日まで開かれ、11月に同所で作品展が開催される。

 韓国、台湾、セルビアと日本の男女計5人が市内に滞在しながら制作。旧両郷中を活用する同研究所の建物内では木彫と絵画の作家が作り、屋外では石彫作家が削岩機を響かせた。

 張乃文(チャンナイウェン)さん(49)=台北市=は日本のアニメをイメージし赤御影石で若々しい女性の胸像を完成させた。同じく石彫の荒木美由(あらきみゆ)さん(28)=東京都中野区鷺宮1丁目=は「存在」をテーマに白御影石を彫り進めた。市内に設置され、環境に同化していくことを想定したという。

 木彫は今回初めて素材にイチョウが限定され、伐採した街路樹が作品として生まれ変わるというコンセプトが与えられた。金元根(キムウオンゲウン)さん(45)=韓国=はボクサーとオーナーら男女3体に男社会の悲哀を込めた。酒井恒太(さかいこおた)さん(30)=埼玉県所沢市小手指町3丁目=はたまたま見掛けた人と自分の関係性をテーマに男女一体の像に仕上げた。

 絵画のターニャ・ジョキッチさん(45)=セルビア=は初来日の今回、心引かれた鳥居などをモチーフに約10点のアクリル画を制作。「鳥や虫の鳴き声などすべてが私の内で作品に変化した」と振り返った。

 (問)同研究所0287・59・0004。

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