「岩神の飛石」知って 粕川で企画展 起源調査や模型紹介 前橋

上毛新聞
2016年8月12日

ㅤ最新の調査で浅間山が起源と判明した国指定天然記念物「岩神の飛石(とびいし)」(前橋市昭和町)に関する企画展が、同市粕川歴史民俗資料館で開かれ、調査結果や飛石の模型を紹介している。9月25日まで。

ㅤ飛石は高さ10メートル、周囲70メートルの大岩で、岩神稲荷(いなり)神社にある。長年にわたり赤城山起源説が定着していたが、2013年度~15年度の市教委の調査で、約2万4千年前に浅間山周辺から泥流とともに流れてきたことが明らかになった。
ㅤ企画展は、飛石の成分分析やボーリング調査の結果、3Dプリンターで作ったおよそ100分の1スケールの模型を展示している。利根川の治水をテーマに、前橋城絵図や川越藩郡奉行の安井与左衛門の功績を紹介するコーナーを併設した。
ㅤ伊勢崎市から訪れた50代の男性は「浅間山起源だと聞いて驚いた。しっかり見ていきたい」と話した。
ㅤ月、火曜休館。午前10時~午後4時。問い合わせは市教委文化財保護課(☎027・280・6511)へ。

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