ぬくもりの陶人形120点 小林一富美さん、水戸で個展

茨城新聞
2016年8月10日

笠間市在住で焼き締めの陶人形を創作する陶芸家、小林一富美(かふみ)さん(56)の個展「陶人形 小林一富美展」(県教委など後援)が水戸市備前町の常陽史料館で開かれている。会期は9月18日まで。

会場には、ぬくもりあふれる小人や動植物などの陶人形約120点が展示され、にぎやかに来場者を出迎える。パステルを基調とした色粘土を使い、燭台(しょくだい)や電球のフィラメントを通しハートの明かりが漏れるランプなど、生活の中で「あったらいいな」と感じた作品が並ぶ。県きのこ博士館エントランスホールの陶壁の一部分も出品している。

小林さんは「モチーフは身近な動植物が多い。陶人形は誰かを思いながら作っている」と話す。陶芸を始めて32年。24歳の頃から最新作まで、思い入れのある作品を出品した。「焼き物と自分の思いを重ね、想像力を膨らませて見ていただくと楽しいと思う」と来場を呼び掛けている。

入場無料。開館時間は午前10時~午後5時45分。月曜休館(8月は14~16日休館)。

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