「旧沼田貯蓄銀行」完成 明治の洋風建築復元 きょうから公開

上毛新聞
2016年8月3日

ㅤ沼田市の中心市街地土地区画整理事業として同市上之町で復元工事をした県指定重要文化財、旧沼田貯蓄銀行の完成記念式典が31日、同所で開かれた。関係者ら約50人が明治時代後期から昭和初期の金融史を物語る文化財の復元を祝った。1日から一般公開される。
ㅤ横山公一市長ら5人がテープカットを行った。横山市長は「文化的価値の高い建築物。中心市街地ににぎわいを創出する核となることを期待している」とあいさつした。
ㅤ同銀行は1907年ごろに建てられたと推定される木造2階建ての洋風建築。改称や合併を経て34年まで銀行として営業した後、沼田職業安定所や事務所に使用され、83年に空き家となった。84年に県重要文化財の指定を受けた。
ㅤ市は2012年に解体調査を実施。建物の保存と市街地のにぎわい創出を目的に、当時建てられた同市材木町から上之町に移築し、銀行時代の外観や内装を復元した。総工費は約2億1400万円。
ㅤ午前9時半から午後5時まで公開。水曜休館。観覧無料。

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