東海地方産の坏身出土 常陸太田・瑞龍遺跡

茨城新聞
2016年7月7日

県教育財団は6日、常陸太田市瑞龍町の瑞龍遺跡の発掘調査で、古墳時代(7世紀中ごろ)の竪穴建物跡から東海地方産の須恵器の坏身(つきみ)などが出土したと発表した。同財団は「遠く東海地方の坏身を入手できる立場の人が想像され、同地に有力者が存在していた可能性が高まった」としている。

同遺跡は、同市南東部の里川右岸、標高約42メートルの台地上に位置。北には瑞龍古墳群、南には白鷺古墳群や白鷺横穴墓群などが点在。2013~15年度に3回調査が行われた。

今回の調査は4月から7月にかけて1857平方メートルを対象に実施。縄文後期(3500~4000年前)から平安時代(9世紀)にかけての竪穴建物跡23棟をはじめ、円墳1基、溝跡11条、道路跡1条、土坑112基などの遺構を確認した。

出土品も縄文土器、土師器、須恵器、石製の鏃(やじり)、鉄製の鎌やくぎ、銭貨など幅広く、これまでの調査結果と合わせて、同遺跡で縄文中期から江戸期に至るまで断続的に土地利用が続いていたことが明らかになった。また、古墳時代の竪穴建物跡の竈(かまど)近くからは、東海地方から搬入されたと考えられる須恵器の坏身や、須恵器の盤や坏蓋が確認された。

同財団は「東海地方産の坏身が見つかり、古墳も確認されたため、有力者の存在がさらに色濃くなった」としている。

現地説明は9日午前10時から、発掘調査現場で行われる。問い合わせは同財団常陸太田事務所(電)0294(72)7773。 

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