高機能観光バス導入 茨城交通、座席間もゆったり
茨城交通(水戸市袴塚、任田正史社長)は、座席間にゆとりを持たせ、女性用化粧室などを装備した高機能の新型観光バスを導入した。主に同社のバスツアーなどで使用し、快適な旅を提供する。21日に納車され、同市渡里町の渡里車庫で関係者向けに内覧会が行われた。
新型車両は「葵(あおい)」と名付けた。日野自動車製の大型観光バスで定員32人。全長11・99メートル、幅2・49メートル、全高3・50メートル。
居住性を追求した室内は8列32席。座席間を約20センチ広げて十分に足を伸ばせる空間を設けた。床などに木材が使われ、落ち着いたデザイン。通常の座席よりも横幅を持たせ、ヘッドレストやフットレストを装備。携帯電話の充電用電源も用意した。
最後尾には、女性客にとってうれしいパウダールーム(化粧室)付きのトイレを備えた。ソフトドリンクの車内提供やブランケットの貸し出し、スリッパや歯ブラシなどアメニティーグッズも充実させる。
外観はメタリック系のボルドー色で高級感を演出。サイドには徳川御三家をイメージした葵の御紋や県木の梅をあしらったデザインを採用した。
同社主催の高価格帯バスツアーを中心に利用。団体客の貸し切り需要にも対応する。任田社長は「ゆったりと快適なバス旅行を楽しんでもらえるようワンランク上のサービスを提供したい」と話した。
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