「昭和」のテイストふんだんに 水戸市立博物館 「子どもは風の子」展

茨城新聞
2016年2月20日

 昭和時代の生活や歴史を子どもの視点で紹介する「子どもは風の子 昭和の子-今、よみがえる昭和のぬくもり」展が3月20日まで、水戸市大町の市立博物館で開かれている。家庭と子ども、学校の関係が近く、一体感に満ちていた時代の空気を感じさせている。
 今回の企画展は、子どもだけでなく、大人も一緒に見聞きし、体験を通して、家族の会話のきっかけにしてもらおうと企画された。展示物の約8割が市民からの寄贈品。
 チャンバラごっこで遊ぶ子どもたちを捉えた写真パネルや、昭和の生活ぶりをリアルに再現したジオラマなど約250点を展示している。
 展示室の奥には、映画「三丁目の夕日」に出てくるような駄菓子屋も設置。さらに、「昭和のヒーローを作ろう!」と題したワークショップや、戦後に「ぬりえ」の一大ブームを巻き起こした「きいちぬりえ」など、昭和の遊びを体験できるコーナーもある。
 同館の坂本京子学芸員は「昭和を知らない子どもも知ってる大人も一緒に楽しめる展示構成を考えた。家族みんなで来てほしい」と呼び掛けている。
 会期中イベントとして、駄菓子屋「つくも屋」が2月21日、3月12日午後2時半から4時半まで開店。ワークショップで獲得したポイントで購入できる。「昭和の縁日」は2月28日と3月19、20日午後2時から4時半。ジオラマを制作した広木英子さんのトーク「ジオラマから昭和が見える」が3月12日午前11時と午後1時の2回行われる。
 入場料は一般200円(高校生以下と65歳以上、障害者は無料)。月曜休館。同館(電)029(226)6521

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