青モミジに泡のゆりかご 日光田母沢御用邸 モリアオガエル繁殖期

下野新聞
2022年6月12日

【日光】本町の日光田母沢御用邸記念公園で、卵を木の枝などに産み付けるモリアオガエルの繁殖活動が始まった。庭園にある池の周辺では10日現在、16個の卵塊が確認されている。

モリアオガエルは山地に多く生息。水辺の木々などに、卵が集まった白い泡状の塊を産み付ける。1、2週間でふ化し、水中に落ちて成長する。

同公園では、池の周囲のモミジやシャクナゲなどの枝葉で卵塊が見られる。同公園管理事務所によると、今年は5月中旬に1個目の卵塊を確認。その後、徐々に数が増え、今月いっぱい産卵が続くとみている。

管理事務所の岸野享史(きしのきょうじ)さん(47)は「草花以外で季節を感じられる光景。木の上部だけでなく、下の方にもあるので、ぜひ探しながら楽しんでほしい」と話している。