小田原攻めの拠点 幻の「碓氷峠城」をPR 御城印2種を15日発売

上毛新聞
2022年1月9日

 豊臣秀吉の小田原攻めに際して築かれた「碓氷峠城」について関心を持ってもらおうと、群馬県の安中市観光機構(同市松井田町横川)は15日、城の御城印を発売する。豊臣側の中心的な武将、前田利家が描かれたイラスト版と、豊臣、前田、真田、上杉の家紋をあしらった通常版の2種類を扱う。

 各地で御城印などを製作する群馬御城印プロジェクト(吉沢洋紀代表)が企画。イラスト版の絵はゲームの表紙絵などを手掛けている諏訪原寛幸さんの作品で、やりを手にした勇壮な利家の姿が描かれている。イラスト版、通常版ともに「天下統一への支城/訪城記念」と書かれている。

 城は2017年に発見された。緊急的に築かれた陣城とみられ、利家や上杉景勝、真田昌幸の北国勢が松井田城を攻めた際、食料の供給や野営に使った可能性が高いと考えられている。

 吉沢代表は「真田信繁の初陣が松井田城攻略だったという説もある。歴史に興味を持ってもらうきっかけにしたい」と話している。

 イラスト版は550円、通常版が330円で、同機構で購入できる。問い合わせは同機構(電話027-329-6203)へ。