多言語音声ガイド導入 那須烏山の島崎酒造 「どうくつ酒蔵」見学再開

下野新聞
2021年3月19日

日本酒銘柄「東力士」の島崎酒造(那須烏山市中央1丁目、島崎健一(しまざきけんいち)社長)は18日までに、「どうくつ酒蔵」(同市神長(かなが))の見学受け入れを再開した。新たに多言語対応の音声ガイドサービスを始めた。ゴールデンウイークの開業を目指し、どうくつ酒蔵内にショップを併設する計画も進めている。

再開に合わせ、新型コロナウイルスの感染を予防するため、音声ガイドサービスによる密を避けた安全な見学システムの導入と施設整備を目指し、県地域企業再起支援事業費補助金を活用した。

見学は基本的に土日祝日に実施するが、新型コロナの影響で昨年末から今月上旬ごろまで中断していた。以前は係員が1時間に3回程度、まとまった人数の見学者を案内していた。

再開後は音声ガイドサービスを導入することで分散して見学してもらう。来場者には日本語、英語、中国語から言語を選べる専用タブレットを貸し出す。洞窟の歴史や規模、環境などを画像、説明文と共に解説を聞くことができる。酒の熟成に利用している点も紹介している。

洞窟入り口に売店を設けているが、洞窟内にある未利用スペースをショップへ改修する。

島崎社長は「コロナ禍でも安心して見られるようにし、インバウンド(訪日外国人客)も対象に、新しい形の見学や楽しみ方を提供したい」と話している。

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