透き通る水路に彩り シモツケコウホネ 日光で見頃
下野新聞
2020年8月3日
国内希少野生動植物の水草「シモツケコウホネ」が日光市小代の水路で黄色いかれんな花を咲かせている。本県のみで生息が確認されているシモツケコウホネは、川底に根を張り、開花の時だけ水面に鮮やかな花をのぞかせる。
30日は時折小雨が降る中、県自然環境保全地域に指定されている水田沿いの長さ約80メートルの水路を60~70本の花が彩っていた。同所で保全活動を行う「シモツケコウホネと里を守る会」の柴田由子(しばたよしこ)代表(68)は「水の流れの音を聞きながらかれんな花を見て、少しでも和んでもらえたらうれしい」と話した。
今年は例年並みの6月上旬ごろに咲き始めた。水温の低い状態が続いたため、まだ本来の半数程度しか咲いていないという。見頃は9月ごろまで続く。
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