城跡に丹精のヤマユリ 下野 住民整備250株見頃

下野新聞
2020年7月16日

 【下野】下古山の県指定史跡「児山城趾(じょうし)」のヤマユリが、見頃になっている。土塁に植栽された約250株が、梅雨の中であでやかな大輪の花を咲かせている。

 地元の住民らで結成している児山城址守り隊が4年前から「児山城趾山ユリの森」として整備を進めている。同隊事務局の黒須重光(くろすしげみつ)さん(69)ら14人が、付近に自生しているヤマユリを土塁に移植し、史跡を魅力ある景観にしようと取り組んでいる。

 児山城は今から約700年前の鎌倉時代の終わりごろに、児山朝定(こやまともさだ)が築城したと伝えられている。現在も、本丸を巡る堀と土塁がよく残されている。

 梅雨の長雨で、普段は空堀になっている堀に水がたまり、土塁のヤマユリと相まってしっとりとした景観を作り出している。黒須さんによると、見頃は今週いっぱいだという。

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