蔵の街「人形山車」絢爛 栃木で秋まつり

下野新聞
2018年11月12日

 蔵の街・栃木市の中心部を絢爛(けんらん)豪華な人形山車が華やかに練り歩く「とちぎ秋まつり」の本まつりが10日、始まった。秋晴れの下、人形山車9台が大通りや巴波(うずま)川周辺を彩り、県内外から大勢の観光客が詰めかけた。11日まで。

 秋まつりは1874(明治7)年の祭典で山車を繰り出したのが始まり。2006年からは隔年で開催している。

 まつりには、約30年ぶりに修理された「静御前(しずかごぜん)」などの人形山車が登場。きらびやかな刺しゅうや、山車同士でおはやしを競い合う「ぶっつけ」などが観客を魅了した。

 また今回はまつりで初めて、一部の山車が巴波川の幸来橋まで巡行。山車を蔵の街並みや巴波川の遊覧船とともに一枚の写真に収めようと、多くの観光客がカメラのレンズを向けていた。

 茨城県古河市下辺見、会社員高橋勲(たかはしいさお)さん(56)は「(山車が)巴波川沿いの古い建物と合って、趣があっていい」と話した。