“嫌われもの”生態に光 ハチや蚊、イノシシ 県自然博物館

茨城新聞
2015年10月11日

人に害を与えるとして嫌われがちな動物や昆虫を取り上げ、本当の生態に光を当てる企画展「くらしの中の動物~嫌われものの本当のすがた」が10日、坂東市大崎の県自然博物館で開幕した。スズメバチの標本や巣、イノシシやカラスの剥製、写真や模型など約2千点を展示。子どもたちの注目を集めそうだ。

蚊やダニ、ゴキブリなど日常生活に比較的身近な生物の生態について、人に与える害も含め紹介。個々の生物が生態系の中で果たす多面的な役割を理解してもらう狙いがある。

生物に親しみを持ってもらうため、シロアリやムカデなど10種の擬人化されたキャラクターを作成。会場の入り口では、実物を約20倍拡大した模造のハツカネズミが出迎える。ヘビなどの生体も準備され、触れることもできる。

同館主任学芸主事の潮田好弘さん(39)は「普段嫌われている生物に対する見方を変えたい。毒を持っていると誤解されているものもある。生物を多面的に眺める視点を持ってほしい」と話している。

会期は2016年1月31日まで。同館(電)0297(38)2000。

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