《茨めん》肉汁うどん 手打ちうどん店 あじさい(桜川市)

茨城新聞
2018年5月6日

さぬきうどんのために開発された香川県産小麦粉「さぬきの夢」で打った麺は淡黄色でつややか。しなやかでこしがあり、滑らかなのどごし。一番人気の肉汁うどんは豚ばら肉、油揚げ、長ネギ、ナス、シメジと具がたくさん。肉汁うどん専用の温かいつゆは、カツオにイリコ、昆布に加え、豚骨や鶏がら、野菜でだしを取る。つゆを薄めて飲めるよう、ゆで汁を添える。

かがわ農産物流通消費推進協議会のさぬきの夢協力店に本県で唯一登録されている(4月現在)。店主の仲田由紀子さんは昼の営業が終わると麺の仕込みを始める。“粉の機嫌”をうかがいながら、集中して丁寧に水回しを行う。麺の硬さは湿度や温度の影響を受けるため、毎日水の量を微妙に加減する。麺打ちというより麺踏みは翌朝にかけて3回行う。踏むほどに「おからのような状態」からしなやかになり、こしが出る。仕上がりは「絹のよう」。そば・うどん店からうどん専門店に変わって3年。1回約45分かける麺打ちは「終わるとげっそり」。足の裏にたこができるほどの重労働だ。

麺は約20分でゆで上がる。手作りのコロッケやメンチも人気。駐車場に自転車のラックを設置。サイクリング中に立ち寄る人も多い。

桜川市友部1037の2(羽黒駅前)
定休は火曜
営業時間は午前11時~午後2時半、午後5時~同8時
(電)0296(76)2088

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