北関東のご当地グルメ日本一なるか 家計調査、年間王者決定は来年1月末

2017年12月26日

 総務省統計局が調査している家計調査の11月月報が26日発表された。県庁所在地と政令指定都市別の1世帯(2人以上)当たりの支出額は、ご当地グルメの1つの指標ともなるこの家計調査。宇都宮市の「ぎょうざ」日本一の奪還はなるか、水戸市は「納豆」日本一を死守できるのか、前橋市の「こんにゃく」の順位は?北関東の11月分までの現状を振り返る。

首位奪還なるか?宇都宮市の「ぎょうざ」

 宇都宮市と言えば「ぎょうざ」。2010年まで15年連続で首位を守り続けてきたが、2011年には東日本大震災やその後の計画停電による消費の低迷が影響したとみられ2位に陥落。その後は浜松市と熾烈なデッドヒートを繰り広げている。2013年には宇都宮市が首位奪還を果たしたが、2014~16年は3年連続で浜松市が首位に立っている。今年は11月までで宇都宮市は3782円でトップ、2位浜松市(3363円)に419円の大差を付けており、4年ぶりの奪還が近づいている。宇都宮市はこの他、「だいこん」や「干しのり」、おから・湯葉などの「他の大豆製品」、ブランデー・果実酒などの「他の酒」などが1位。栃木県のご当地グルメ「いちご」は前年1位だったが、今年は現在9位と伸び悩んでいる。

2017年の宇都宮市の順位 | 全国家計調査No.1

連覇厳しい水戸市の「納豆」

 前年に3年ぶりに1位を奪還した水戸市の「納豆」は、現状で福島市、盛岡市に続き3位で連覇は厳しい状況。一方、2012年以降を首位を守り続けている「メロン」は今年も健在。札幌市に793円差を付け、首位を守っている。水戸市ではこのほか、「スカート」、Tシャツ・ポロシャツなどの「他の男子用シャツ」と「他の婦人用シャツ」、「子供用靴下」などの衣類系が現在1位となっている。

2017年の水戸市の順位 | 全国家計調査No.1

前橋市は「さしみ盛合わせ」が現状1位

 前橋市は現在、「さしみ盛合わせ」が1位。海なし県ではあるが、2位・北九州市、3位・福井市などに競り勝っている。その他、「きゅうり」や「茶飲料」などが1位。「炊事用ガス器具」は2位・神戸市にダブルスコアで1位を突っ走っている。群馬県のご当地グルメ「生うどん・そば」は高松市に次いで2位。一方、「こんにゃく」は47位と下位に沈んでいる。

2017年の前橋市の順位 | 全国家計調査No.1

 年間王者が決まる12月分の発表は来年1月30日。ご当地グルメをめぐり、どんなドラマが生まれるのか?